日々の覚え書き~観劇、本、その他彩りのあるもの~

アラサー女の生きる糧。生きてるって楽しい!と思えた物事の個人的な記録。

ポーの一族 @東京公演配信

2月。東京国際フォーラムで行われているミュージカル「ポーの一族」。

 

チケットは当然ながらプレミア物で、手に入らず配信での観劇。

 

 

宝塚版も、WOWWOWで放送されていたものは観ました。

 

その美しさそのままに、男性キャストを織り交ぜたVer.での上映。

 

主演のエドガーは明日海りおさん、アランは千葉雄大さん(ミュージカル初)!

 

さて。観劇の感想ですが、

 

2幕・・・・2幕がつらい・・・・つらいよーーーーーー怖いよーーーーーー

 

 

ストーリーは、人として生まれ、養育者に捨てられ、ポーの一族に拾われ育てられたエドガーと妹のメリーベル

(メリーベル役の綺咲愛里さん、みぇ~っちゃかわいかった!でも年齢設定の謎??エドガーは少年っぽいお衣装で、10代で時が止まったままなのだが、メリーベルエドガーが不老の身になってから数年後に再会しているはずなので・・同い年くらいになるのかしら。お衣装がずっとロリータ系のフリフリなので、時間の流れわかりづらかったな)

 

ある夜、婚約の儀が行われ、そこでポーツネル男爵(小西遼生)に嫁入りしたシーラ(夢咲ねね)がバンパネラになるところを見てしまうエドガー。

 

自分はそのようにはなりたくないと抵抗(←この抵抗感がものすごく強いところがやや謎。)

一族を増やしたいポーの一族は、メリーベルを人質にしてエドガーに受け入れることを強要する(ように見えた)。

 

 

 

この物語を通してテーマとなるのが、「偏見、無知、嫌悪」なんだと思う。

 

バンパネラは、実際に人を殺めることができてしまう。が、劇中で人が死んだ?のはエドガーのはじめの「食事」のみ。

 

ポーの一族は、バラの花を使った料理を食べていたと(エドガーが幼少期にもう飽きたといっていた)。そうしたら定期的に人を「食事」としなくても生きていられた??

 

とすると、人間がずっと「あいつらは危険だ、やられる前にやらなければ!」というのは、果たして本当なのか、という問い。

 

「都市伝説」のように語られるバンパネラは、妖怪のような存在。

それにエドガーも嫌悪感を抱き、受け入れたくないと拒否続けていたのか。

 

後半では、自分がバンパネラである現実受け入れざるを得なくなり、孤独から他人を求めるようになっていく。やや偏屈な金持ち少年、アランと孤独が共鳴、そこから「人に生まれて人ではなくなった」エドガーとの時空の旅が始まる。

 

 

個人的なツボポイントは、オープニングで明日海さんがバンっ!!!!!とスポットライトを浴びて登場したときのあの神々しさ、、、思わず拍手したくなるオーラ。

 

あとは、夢咲ねねさんのシーラの、あの謎におっとりした鈍感な感じ。

小西遼生の美しさ。

 

老ハンナ涼風真世さんのあの独特な初声・・・魔女感(笑)

 

ちなみに、幕が下りている間はバラの花と蔦を背景に、タイトルがマッピングで映し出されていました。

バラの花は、「美」と「愛」の象徴なんだそう。

ほかにも色別で「純潔」「清純」「誇り」「気品」などがあります。

ちなみにブルーの薔薇は以前は「不可能」だったのですが、開発が進みブルーの薔薇が作れるようになったことから、「夢はかなう」という花言葉になったそうな。

 

あと、黒薔薇は「永遠の愛」という意味なんだそう。

 

幕の薔薇。いろんな色があったなぁと思い返しながら、きっとこれは「愛」の物語である、ということなんだろうな、と思いました。

 

ただ、蔓薔薇は「秘密」の意味合いもあるそう。

 

薔薇のミーニング、奥深い!!!

 

 

まとめ。

ビジュアルの美しさは最高。

明日海さんの歌。カリスマ性、最高。

ストーリーは、後半哀しみ強めなので、私はあまり何度も観たくない・・・・

 

以上!