日々の覚え書き~観劇、本、その他彩りのあるもの~

アラサー女の生きる糧。生きてるって楽しい!と思えた物事の個人的な記録。

望海風斗コン SPERO@梅田芸術劇場 

宝塚歌劇団雪組を退団された、望海風斗さん。

 

宝塚を退団されて、すぐにエリザベートのガラコンサート出演はありましたが、あれはまだ男役(ルキーニとトート閣下)。

 

男役から少しずつ脱皮されつつある今、初めてのコンサート!!

行ってまいりました!!

 

このコンサートは4つのサロンで構成されているとのこと。

はじめはストーリー仕立てではじまる’シネマ’。

続いて、’Jazz’

3つ目は’ミュージカル’

最後は’J-POP’。

 

はじめは、深緑色のお衣装とハットで登場。ショーに出演される(ご本人役?)スターさんの表と裏(劇場の外)のご様子を演じながら、しっとりと歌われる望海さん。どちらかというと中~低音中心の、男役さん寄り(ここでオーシャンズ11のお歌もご披露されていました)。

 

Jazzは、ダンスも織り交ぜつつ。(←素敵だったけどあんまり記憶が乏しい)

 

一番好みで感動したのは、3つ目のサロン。

MCで、望海さんは「私は、今まで宝塚ばかり観てきて、じつはミュージカルの曲をあまり知らなくて・・・」と選曲にご苦労されたとのこと。

朝夏まなとさんに連絡をしまして・・・『いまから知っていけばいいんだよ!』と励ましをいただきました」と。

まぁ様、本当に休みなくミュージカル出演されていますもんね・・・・!

このサロンのなかで、本当に感動したのです。

「空から降る金」を歌われたのです。のぞ様が・・・!!

 

モーツァルトで、宝塚OGであるキャストさんが歌われていますね。

メロディーが美しく、曲の歌詞自体がおとぎ話のようで、とても優しく壮大なお歌なのです。

比較的キーも高い印象だったので、選曲も意外でした。

この曲には、複数人の登場人物がいます。語り部である婦人、王様、王子様、憧れの精など。 

 

適宜登場人物にあわせて少しずつ声色を変えながら。でも全体的に柔らかく、優しく、本当に会場を包み込むような歌唱でした。思わず涙が・・・・。

 

そして、ミュージカルパートのラストは。まさかのドリームガールズ!!

ここで、上下ピンクのお衣装のジャケットを脱ぐ⇒お背中綺麗!細い!!!

 

キラキラスパンコールのお衣装で、センター歌っておられました。

これもとても良かった。のぞ様のパワフルな歌唱が合っていました(さすがに一番ハイトーンな部分はファルセット混じりでしたが。でも後半日程ではもうちょっと仕上がり変わる気がする、この曲!!)。

 

J-POPでは、存じ上げない歌もありましたが、比較的中音域のお歌が多いような印象でした。

 

アンコールでまさかのSuper Voyger・・・!!

このときにはツアーTシャツ(ご本人だけスパンコール付き?キラキラされていたような)に満面の笑顔でペンライトを振る望海さん。ラストが近づき、ホッとしてる感満載でした(笑)

 

まえのWOWWOWでの「Music Revolution」の副音声(with真彩希帆さん)でもフィナーレあたりで「あー無事に終わった~良かった~って思ってたよね(意訳)」っておっしゃっていて、こんなに場数を踏んだ方でも、一回一回、全力で臨まれているんだなぁと。

 

そして、場面は忘れてしまったのですが、一度男性のダンサーさんと組んで踊る場面があり、ひとり心の中で「ひゃー///」ってなってしまいました(笑)

「全体重を預けてしまっていいのか、と毎回思いつつ。宝塚時代は体重をかけるなと言ってきたのに。相手に迷惑かけちゃいかんと教えてたのに。いいんでしょうか。」とMCで話されていました(笑)

 

男役を完全に脱ぎ捨てるのではなく、ちょうど間にいる感じが見えたのは今ならではだし、それを隠すのではなく、個性として成立させていた望海さん。

本当にきれいで格好いいお姉さまだなぁと、改めて惚れてしまいました。

私はいままでは「天海祐希さまみたいに年を重ねていきたい!」と思っていましたが、その一歩手前に「望海さんみたいな格好いい先輩でいたい」と、新たな指針ができました!

 

このコンサート、欲を言うのならばもう少しアップテンポだったり、派手な曲があっても良かったのになーと思います。

しっとりと歌い上げる系が多くて、それも悪くはないのですが。1つ目のサロンとか、テンポ感があまり変わらない印象を受けてしまいました。。

 

まだまだ開幕したばかりのSPERO、後半日程にかけて、どんどん進化されるであろう望海さんに、引き続き期待です♡