日々の覚え書き~観劇、本、その他彩りのあるもの~

アラサー女の生きる糧。生きてるって楽しい!と思えた物事の個人的な記録。

レミゼラブル 2021@帝国劇場

今年は、コロナ禍で本当に異例の年になったと思います。

 

なんと。。レミゼのチケットが・・・・取れた。4枚も!!!

 

これは本当に異例です。毎年、抽選はすべて落選、一般はサイトに繋がらず。かろうじて取れるのは地方公演のみという、激戦だったのに。

 

今年は、普通に取れる!なんなら選べる!!異常です。でも、そんなのは今年だけだろうと思い、大切に観させて頂きました。

 

今回はコロナ対策もあり、演者の組み合わせはある程度固定されているようです。なので、「自分の観たい役者さんだけが奇跡的に集まる日」を選ぶのはかなり難しい。

でも、だからといってはなんだけれどもプリンシパルキャストのそれぞれの差というか個性というか、そういうものを感じるきっかけにもなりました。

 

レミゼ出演者は本当に、実力者しか居ないので上手い下手ではなく、完全に好みだろうなーと思います。

 

今回、現時点でバルジャン・ジャベは2人ずつの役者さんをみることができました。

◇バルジャン

吉原光夫さん/佐藤隆紀さん。調べて知ったのですが、シュガーさん、まだ35歳なの・・・!!もともとクラシック系の方なので、声の響きはとても良いのですが、それに加えてよかったのが、人間味というか包容力というか、コゼット愛でした。ラストマリウスと2人で、コゼットのためにと自分語りをするシュガーバルジャンがもう、泣ける~~~。もともとバルジャンは、自分のパンではなく人のためのパンを盗んだところから始まるわけだから、とても優しい人なんですよね。優しさ、温かさ、そういうのを感じるバルジャンでした。

対して吉原バルジャンは、見た目からもう強そう。ちょっとガサツな感じを残しつつ(だって肉体派の囚人ですし)、強い信念と強い歌声、そんなにいろんなキャストと比べていないですがTHEバルジャンという感じがしました。バリケードの中でも、どこにいるかすぐわかるような、際立っている存在感でした。(ジャベールとの対決シーン、片手でもジャベールに勝てそう)

◇ジャベール

上原理生さん/伊礼彼方さん。上原ジャベは、なんというか、強い。歌声の低音の響きがとにかく逞しくて強くて迷いがない。表情もあまり多くないから人間味も見えにくいけど、後半にかけて、迷いが出て少しずつ揺らいでくるジャベ。でも上原ジャベはそれでも強い。揺らいでいる自分とか、信念を曲げつつある自分をちゃんと受け入れているような印象があった。

対して伊礼ジャベは、わりと繊細さんな印象。正義という信念はあるけど、常に自分に言い聞かせているというか、思考停止しているような。そこから、少しずつ疑問を持ち、でもそれを自分の内心で否定し続け、ラスト一気に崩れる。橋のシーン、照明の当たり具合とメイクから、いつも魔女のように見えてしまう・・・怖い。。

 

 

役者さんによって、メイン2人だけでもこんなに色が変わるレミゼ

過去の演者ながめると、祐さまのバルジャンとか、内野さんのジャベとか、想像できないなー。

橋本さとしさんのバルジャンは観たかったなー。。島田歌穂さんのエポニーヌ。。。

 

妄想キャストも楽しい、レミゼ。内容の感想はまた別で、4回目観劇後に書こうかなと思いまーす。